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料理人なびお
元料理人・現WEBディレクター
元和食料理人で、3年間で現場実務・店舗集客を経験。その後、未経験転職でWEB系企業に就職し、現在に至ります。

料理人・調理師のやりがいを最大限に感じることのできる瞬間

当サイトはPRを含みます。

料理人の世界はきびしいですが、それでも長年続けられる人もいます。

苦しくも長く続けられる飲食のやりがいと魅力についてみていきましょう

この記事でわかること
  • 料理人を続けたいと思わせる最大のやりがい
  • 全ての苦労が報われるやりがいと達成感
  • やりがいを感じるための工夫
目次

料理人見習いのやりがい

見習いのうちはやりがいを感じる瞬間が多いです。

経験も浅いのですべての経験が新しく、刺激になるからです。

初めての接客

接客業は、お客様と直接対話する場が多く、その瞬間瞬間がプロフェッショナルへの第一歩です。

とくに、初めて接客を行うときのやりがいははかり知れません。

その中から特に印象深い3つの瞬間をご紹介します。

自分の言葉がお客様の選択に影響を与える

初めて接客をしたとき、お客様が「この料理はどれがおすすめですか?」と聞いてきたら、その一言に全身全霊で答えますよね。

そして、そのおすすめした料理をお客様が注文したときの達成感はひとしおです。

自分の意見が誰かの選択に直接影響を与える瞬間は、自信とやりがいを感じることでしょう。

お客様が感動してくれる

初めての接客で緊張しながらも、料理を運んだり、説明したりします。

その結果、お客様が「美味しい!」と目を輝かせたり、「ありがとう」と言ってくれた瞬間、全ての努力が報われたような気持ちになります。

スムーズなオペレーションができた

初めてとは思えないほど、スムーズに接客ができたときも大きなやりがいです。

オーダーを間違えず、お水も適切なタイミングで供給し、最後にはお会計までスムーズに行えた。

そうした一連の流れが自然体で行えたとき、一人前の料理人への道が開けたように感じるでしょう。

これらの瞬間は、料理人見習いが成長する過程で感じる貴重な「やりがい」です。

この感覚を味わったら、次は更なる高みを目指しましょう。

新しい仕事が与えられる瞬間

新しい仕事が与えられると、それは自分への信頼の証でもあります。

そして何より、新しい仕事が増えることで裁量も増え、それがまた新しいやりがいにつながります。

では、どうしたら新しい仕事を任されるようになるのでしょうか?

基本業務をしっかりこなす

まず一番は、基本に忠実に。日々の業務を確実に、かつ高品質で提供することが信頼を勝ち取る第一歩です。

プロアクティブな姿勢を見せる

次に大切なのは、自分から進んで仕事を引き受ける姿勢です。これが上司や同僚に「この人なら任せられる」と感じさせるカギになります。

コミュニケーション能力を高める

新しい仕事は単独で完結するものではなく、他の人と連携する場面が多いです。そのため、しっかりとコミュニケーションを取れる能力も求められます。

新しい仕事を任され、裁量が増えると、その分責任も重くなりますが、それだけでなく、自分が成長している実感とやりがいも手に入れられます。

以上の3つを心掛け、一歩ずつ確実に前進していきましょう。確実なスキルと姿勢が評価され、新しい仕事を任される日はそう遠くありません。

初めての常連客

常連客ができるということは、そのお客様が何度も戻ってくるほど、あなたやあなたの料理に魅了された証拠です。

この瞬間は、料理人として、また接客業としてのやりがいを感じる一大イベントと言えるでしょう。

この幸福感は、客商売ならではの醍醐味ともいえます。

そこで、このような常連客が出来たときに感じる喜びと、さらにその関係を深化させるための3つのポイントを紹介します。

独自のサービスで喜びを提供

常連客ができたら、その人専用のサービスを考えてみましょう。

例えば、お気に入りの料理を特別にアレンジするなど。これが、次回もまた来てくれる大きな理由となるでしょう。

相互の信頼関係の形成

常連客は、信頼という無形の資産です。

彼らが自分や店を信じてくれているからこそ、何度も足を運んでくれます。

その信頼関係をしっかりと維持し、さらに高めていくことが重要です。

口コミでの拡散

常連客はあなたや店のファンですから、その良さを周囲に広めてくれる可能性も高いです。

このような口コミは、新規客を呼び込む大きな力となります。

これらの要点を押さえ、常連客ができたその瞬間から、その関係性をより一層深化させていきましょう。

常連客ができることで感じる「ありがたみ」は、料理人の仕事において、とても価値のあるものです。

料理人マネージャーのやりがい

飲食店の管理職につけば、責任がさらに重くなります。

一方でやりがいもさらに大きくなるでしょう。

メニュー開発

マネージャーとしての立場は、単なる料理人以上の責任と権限を持つポジションです。

特に、メニュー開発ではその裁量が最も発揮され、多くのやりがいを感じられる場面も増えます。

  • 学んできたことの実践
    • マネージャーとしてのメニュー開発では、これまで培ったスキルや知識がダイレクトに活かされます。
      新しい料理やアイデアを自由に試せる場が広がるのです。
  • オリジナリティの発揮
    • テンプレートに縛られず、自分だけのスパイスやアイデアを注ぎ込むことができます。
      オリジナルメニューがお客様から好評を得たときの達成感は、何物にも代えがたい喜びです。
  • 大きな裁量権
    • メニュー開発では、価格設定からプロモーション、スタッフへの指導まで、一連のプロセスに関与できます。
      その裁量は、やりがいと成長を二重に感じさせてくれます。

これらの要素が組み合わさることで、料理人マネージャーとしてのメニュー開発は、単なる「仕事」を超えた「作品作り」に近い喜びを感じられます。

「自分自身の成長と共に、お店全体も成長させていく。」それが、このポジションの真骨頂です。

人材の育成で感じる成長と達成

マネージャーとして一番の課題かもしれないのが、人材の育成です。

しかし、この課題を乗り越えたときに感じる達成感は格別です。

個性の違い

得られる経験
苦労するポイント
  • チームの多様性が生む独自の価値
  • スタッフそれぞれが持つ個性やスキルレベルの違いに対応すること

この多様性をうまく活かせれば、より創造的で力強いチームが形成されます。

期待と現実

得られる経験
苦労するポイント
  • 働く上での満足度とロイヤリティ
  • スタッフに対する期待値と現実のギャップに対処すること

期待と現実のギャップを埋めるプロセスで、スタッフが成長し、店もその成長を享受します。

時間と労力

得られる経験
苦労するポイント
  • 独立したスタッフ
  • 教育とフォローアップにかかる時間と労力

一人一人のスタッフが自立することで、マネージャーとしての手間が減り、より戦略的な業務に時間を割けます。

これらの難易度と報酬がバランス良く働くことで、人材育成はマネージャーにとっての大きなやりがいとなります。

人材の成長は、お店の成長と直結していますから、その達成感は計り知れないものがあります。

新しい仲間との出会い

マネージャーとして働く上で、新しい仲間との出会いは仕事の色を濃くし、多彩な経験をもたらします。

競合店のオーナーやシェフ

競合店とは言え、多くのことを学び、新しい視点やアイデアを交換できる場があります。

協力することで、地域全体の業績向上やイベント企画もスムーズに進む場合があります。

業界イベントで知り合ったプロフェッショナル

イベントは多くの業界人と交流する最良の場。専門的な話題で盛り上がれるだけでなく、ビジネスチャンスや共同プロジェクトのきっかけも生まれやすいです。

スタッフやパートナー企業の関係者

日々の業務で協力する仲間たちは、新しいメニュー開発やサービス改善の際には、貴重な意見やフィードバックを提供してくれます。

共に成長する過程での出会いは、特に心に残ります。

これらの出会いは、単なる「人脈作り」を超え、マネージャーとしてのスキルや視野を広げる貴重な機会となります。

新しい仲間と手を取り合い、共に成長し、成功を収める。それが、管理職においての最大のやりがいの一つです。

料理人オーナーとしてやりがい

将来的に自分のお店を持ちたいというのが、多くの料理人が思っている夢ではないでしょうか。

自分がオーナーとして飲食店を経営する際のやりがいについてもみていきましょう。

憧れのお店づくりで叶える夢

あなたが見習い時代から想像していた「理想の店」。

その夢を実現する過程は、数々の困難に満ちていますが、その先にある成就感は何物にも代えがたいものがあります。

  • 資金調達の困難
    • はじめは何もないところからスタート。資金調達に多くの時間と労力を割きました。
  • スキルと知識の不足
    • 料理の腕はあっても、経営やマーケティングのスキルが必要。そのためには新しい学びが必須です。
  • 人材の確保と教育
    • 良いスタッフを見つけ、育て上げるまでの道のりは険しい。しかし、このプロセスがチーム作りに繋がります。

そして、ついにその日が来ます。

自分自身の「お店」をオープンする瞬間。

お店の看板に自分の名前が刻まれたその瞬間、全ての苦労が報われる感覚に包まれます。

憧れていた店舗デザイン、独自のメニュー、そしてお客様の笑顔。

これらは全て、あなたが長い時間をかけて築き上げた成果です。

お店を持つことで、自分だけの世界を形にする喜び。

それは、見習い時代には想像もつかなかった程のやりがいと成就感をもたらしてくれます。

店舗規模の拡大で広がる可能性

お店が順調に成長し、次なるステップに挑む瞬間。

それは、多くのオーナーが夢見る「店舗展開」です。

このプロセスで感じるやりがいは計り知れません。

STEP
同じエリアでのセカンド店舗

最初の成功を元に近隣に新店舗。

地域の人々にさらに貢献しながら、ブランドを強化します。

STEP
都市・地域間での展開

初の地域外進出は勇気が必要。

しかし、新たな市場で受け入れられた時の喜びは格別です。

STEP
フランチャイズ化や海外展開

自分の考えたコンセプトが多くの場所で愛される。

それが全国、あるいは世界規模で実現すると、その達成感は巨大です。

店舗が拡大するごとに、その影響力と責任も増していきます。

しかし、それと同時に広がるのは無限の可能性とやりがい。

特に、自分が築き上げた文化や価値観が多くの人々に受け入れられる瞬間、その成就感は一店舗時代には味わえないものがあります。

それが、店舗規模の拡大がもたらす最大のやりがいです。

地域の活性化で広がる影響

料理人オーナーとして特に大きなやりがいを感じる瞬間の一つが「地域の活性化」です。

お店が繁盛することで、それが地域全体にポジティブな影響を与えるます。

  • 地元産品の活用
    • お店で地元の食材を使うことで、地域の農家や生産者を支え、経済が活性化します。
  • 観光の促進
    • 独自の料理やサービスが話題になり、遠くからも客が訪れるように。
      これが新たな観光資源となり、他の業種にも波及します。
  • 雇用の創出
    • 店舗が繁盛すればスタッフを増やす必要が出てきます。
      地元での雇用が増えることで、地域経済がさらに循環します。

このような経済の循環が生まれることで、地域が元気になる。

そしてそれが現地の人々の笑顔となり、結果として自分自身のやりがいにつながっていきます。

あなたのお店がただのビジネス以上の価値を生む瞬間、それが地域を活性化させる力となるのです。

やりがいが感じられない原因

やりがいが感じられられない原因として、よく言われているものが以下になります。

  1. 給与や待遇の不満
    • 基本的な報酬が低いと、やる気がなくなる可能性が高い。
  2. 成長の停滞
    • スキルが伸び悩んでいると感じたり、キャリアに展望が見えない場合。
  3. 人間関係のトラブル
    • 上司や同僚、部下とのコミュニケーションがうまくいかない。
  4. 過度なストレス
    • 仕事量が多すぎたり、期待値が高すぎると、ストレスは積み重なります。
  5. 仕事とプライベートのバランス
    • 仕事に没頭しすぎて、プライベートが疎かになっている場合。
  6. 業績や成果の不明瞭さ
    • 自分がどれだけ貢献しているのかがわからないと、やりがいを感じにくい。
  7. 自己評価の低さ
    • 他人と自分を比較し、劣等感を感じてしまうこと。
  8. 業務の単調性
    • 毎日同じような仕事ばかりで、新しい挑戦がない。
  9. 社内の風土や文化
    • 社内が非協力的であったり、オープンでない文化はやる気を削ぐ。
  10. 未来への不安や不明確さ
    • 会社や業界の将来が不透明で、安定性を感じられない場合。
  11. 達成感の欠如
    • 成果が出るまでの期間が長い、または達成したと感じられる瞬間が少ない。
  12. 期待値と現実のギャップ
    • 自分が仕事に求めていたことと、実際の仕事内容が大きく異なる。

これらの要因は、それぞれの人や職場によって異なる重要度や影響力を持ちますが、やりがいを感じられない原因としてよく挙げられるものです。

そもそもやりがいのある仕事はあるのか?

料理人を目指す人にとって、「やりがい」や「生きがい」は一体何なのでしょうか?

美味しい料理を作りたい、有名なレストランで働きたい、夢は人それぞれですよね。

ただ、このプロセスは簡単ではないと、多くの方が感じるかもしれません。

その中で「やりがい」はどのように捉えられるのでしょう?

一般的に「やりがい」を求める声は多いものの、実は後から振り返って感じるものとも言えるでしょう。

成功したとき、成長を実感したときに、その感覚はしみじみと現れるのではないでしょうか。

「やりがいを見つける」ことが話題になることもありますが、他の見解としては、「やりがい」は作り出すべきものとも言われます。

つまり、成功も失敗も全てが自分自身の成長として受け入れられれば、感じ方も変わってくる可能性があるわけです。

例えば、料理の世界には厳しさがつきものです。

長時間の労働や高いプレッシャーは避けられない現実かもしれません。

それでもお客さんの笑顔や、自らの成長を感じた瞬間、その辛さが何らかの形で報われる感覚を得られるかもしれない。

一部の人々は「努力は避けたい」と考える傾向がある今日この頃ですが、料理というフィールドは、努力が直接、感動や成功につながる場合もあるとされています。

何かを成し遂げた時、誰かに感謝された時、その瞬間に何らかの「やりがい」を感じる人もいるでしょう。

結局、人それぞれ「やりがい」に対する感じ方や考え方は違います。

料理を通じて何を感じ、何を得たいのか。その答えは一人一人の心の中にあるのかもしれません。

自分自身で答えを見つけていく過程もまた、一つの価値になるのではないでしょうか。

まとめ

料理人の仕事に備わっているやりがいと、できないことを達成することで感じるやりがいもあります。

どんな仕事でも昨日できなかったことが、今日できるようになる、という意味ではやりがいを見出すことができるのかもしれません。

もし料理人になってやりがいに悩んだ時は、できたことを自分で褒めてあげると、心境の変化が見られるのではないでしょうか。

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