中卒や高卒からすぐに料理人になるための具体的なステップについて解説します。
また料理人になるだけでなく、しっかり働き続けられるような準備の仕方を見ていきます。
では具体的にどのように料理人になれるのか見ていきましょう。

調理師免許の受験資格
調理技術技能センターで確認できる調理師免許の受験資格を確認てみましょう。
中卒でも2年間の実務経験があれば調理師免許の試験を受けることができます。
合格すれば晴れて調理師です。
【1】学歴いずれかに該当する者
要件2項 |
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● 旧制国民学校高等科の修了者、旧制中学校2年の課程の修了者又は調理師法施行規則(昭和33年厚生省令第46号)附則第3項の規定によりこれらの者と同等の学力があると認められる者 |
●学校卒業以上の者※学校教育法(昭和22年法律第26号)第57条の規定に基づき、高等学校の入学資格を有する者 |
【2】職歴調理師法施行規則第4条に定める施設で2年以上調理業務に従事した者
要件4項 |
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● 飲食店営業 旅館・簡易宿泊所を含む 喫茶店営業を除く。 |
● 魚介類販売業 販売のみは除く |
●そうざい製造業 ● 複合型そうざい製造業 煮物(佃煮を含む。)、焼物(炒め物を含む。)、揚げ物、蒸し物、酢の物又は和え物及びこれらの食品に米飯やパンを組み合わせた食品を製造する営業 |
●寄宿舎、学校、病院等の給食施設 継続して1回20食以上又は1日50食以上飲食物を調理して供与する施設 |
料理人になる2つの方法
料理人になる方法は大きく分けて2通りあります。
調理師専門学校で免許を取得する
調理師専門学校で免許を取得する方法は、一定期間の授業や実習を受けることで調理技術を習得し、免許を取得する方法です。
専門学校では基礎から応用まで、幅広く調理技術を学ぶことができます。
また、食材の選び方や仕入れ、衛生管理などの知識も身につけることができます。
専門学校に通うことで、短期間で充実した調理の技術や知識を身につけることができます。
しかし、専門学校には学費がかかるため、費用が負担になることがあります。
調理実務を2年経験して免許を取得する
調理実務を2年経験して免許を取得する方法は、調理現場での実務経験を積んで、その経験を活かして免許を取得する方法です。
実際の調理現場で、上司や先輩から指導を受けながら技術を磨くことができます。
また、仕事を通して食材の仕入れや衛生管理の知識を身につけることができます。
経験を重ねることで、独自の調理技術を磨くこともできます。
ただし、仕事と免許取得の両立に苦労することもあるため、時間的に余裕が必要です。
調理師になる際のよくある質問
中卒から料理人になる為に始めること

中学を卒業して料理人になるには、基本的な包丁さばきや調理の動きを身につけておけばスムーズに仕事に馴染みやすいです。
食材の切り方をマスターしよう
中学生のうちから、食材を正しい切り方で加工することは料理に欠かせません。
まずは、一般的な食材の切り方を覚えましょう。
- みじん切り
- 千切り
- 薄切り
- 細切り
- ぶつ切り
たとえば、野菜はスライス、みじん切り、千切りなどがあります。
肉類は、スライスや角切り、煮込み用には一口大に切るとよいでしょう。
また、魚を扱う場合は、骨を取り除く方法や、身の切り方にも注意が必要です。
食材の切り方は、料理の美味しさや見た目に大きな影響を与えます。
切り方が適切でない場合、料理が美味しく仕上がらないだけでなく、調理中に怪我をする危険性もあります。
中学生のうちから、正しい切り方をマスターすることで、料理に必要なスキルを身につけましょう。
シンプルなレシピから始めよう
中学生料理人にとって、料理のレパートリーを増やすことは大切ですが、難しい料理から始めるのはかえってストレスになります。
まずは、シンプルなレシピから挑戦しましょう。
例えば、卵焼きや煮物、炒め物などは簡単な調理方法で、材料も手軽に揃えられます。
シンプルなレシピから始めることで、調理の基本的な技術や味付けのコツを身につけることができます。
そして、成功体験が増えることで、料理への自信がついてくるはずです。
また、シンプルなレシピでも、自分なりのアレンジや工夫を加えることで、自分だけのオリジナル料理を作り出すこともできます。
食材の保存方法を知ろう
魚や肉などの生ものを保存する際には、鮮度が落ちないように気をつける必要があります。
適切な温度帯で保存することで、鮮度を保ち、料理の美味しさを引き出すことができます。
また、食材の保存方法によっては、風味や栄養素が失われてしまうこともあります。
例えば、野菜は加熱することで栄養素が減少する場合があるため、調理方法によっては生食することをお勧めします。
高卒で料理人になる為に始めるべきこと

高校を卒業してから料理人を目指すとなると、住み込みで働いたり就職の行き先も広がったりと、中学の時と比べると選択肢が増えてきまます。
基本調理器具を揃えよう
高校生になると自分で使えるお金も増えて調理器具を自分で揃えることができます。
基本的な調理器具を揃えることで、料理を作る上でのバリエーションを増やしたり自宅で練習することができるでしょう。
- フライパン
- 鍋
- 包丁
- まな板
- 計量カップ
- 泡立て器
- ザル
また、調理器具の選び方にも注意が必要です。
安いものばかりを揃えるとすぐに壊れてしまったり、使い勝手が悪かったりすることもあります。
一度に全て揃える必要はありませんが、少しずつ高品質のものを揃えていくことが大切です。
旬の食材を活用しよう
季節 | 旬の野菜 |
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春 | アスパラガス、新じゃがいも、ふきのとう、春キャベツ、新たまねぎ |
夏 | トマト、ナス、キュウリ、ズッキーニ、オクラ |
秋 | かぼちゃ、栗、にんじん、里芋、白菜 |
冬 | 大根、ほうれん草、ブロッコリー、レンコン、カリフラワー |
料理に必要な食材を買う際に、旬の食材を選ぶことはとても大切です。
旬の食材は、新鮮で安く手に入るだけでなく、栄養素も豊富で、味もよく、見た目も美しいです。
旬の食材を選ぶことで、自分で料理をすることがより楽しくなります。
例えば、春には筍やキャベツ、夏にはトマトやなす、秋には栗やキノコ、冬にはかぶやレンコンなど、季節ごとに様々な旬の食材があります。
自分で調理して、季節の味覚を楽しんでみましょう。
料理の基礎知識を身につけよう
料理を作る上で、基礎的な知識を身につけることはとても大切です。
例えば、火加減や温度の調整、食材の切り方、調味料の使い方、栄養素の知識などが挙げられます。
基礎知識を身につけることで、自分で料理を作る上での不安が減り、料理の幅も広がります。
また、自分で調理することで、健康的で栄養バランスのとれた食事を摂ることができるようになります。
