飲食店で、スタッフがバックレるケースは珍しくありません。
「甘え」や「逃げ」の一言だけでは、片付けられない事情もあるでしょう。
スタッフ目線では、
- 自分が壊れそう
- 再就職は無理だと不安になる
- お店に行くのが毎日ツラい
という悩みがあるかもしれません。
逆に、飲食店側としては、
- バックレが発生する原因が気になる
- 補充スタッフをむかえたい
- 人員不足をなんとかしたい
という思いがあるでしょう。
無断欠勤について「スタッフ目線」と「お店目線」の両方の立場で、解決ポイントを見ていきましょう。
- バックレ後に穏便に済ませる対処法
- 飲食店でバックレたらどうなる?
- バックレた後に起こる「両者間のトラブル」
引きずらない為のバックレ対策
バックレると再就職までのステップに大きな支障が出てきます。
雇用契約の解除や、公的書類の手配で困る人があとをたちません。
ストレスなく次の職場へ移るための手段を見ていきましょう。
退職代行でスムーズに手続き
退職代行は、個人が直接雇用された場合に、雇用契約の解除手続きを代行するサービスです。
再就職に必要な行政サービスを受けとるためにも、検討してみましょう。
必要書類が受けとれる
バックれた後でも、失業中に行政からさまざまな再就職支援を受けることができます。
しかし、必要書類がなければ、それらの給付を受け取る手続きができません。
必ず、必要書類を回収できるのか、退職代行の業者に確認してください。
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 健康保険資格喪失証明書
- 源泉徴収票
雇用契約の解除手続きを代行してくれる
退職代行を利用することで、雇用契約の解除手続きを代行してもらえます。
そのため、自分で手続きを行う必要がなく、スムーズに退職することができます。
働いた分の給料をもらえる
バックレる場合には、トラブルが生じることがあります。
たとえば、未払い残業代や罰則金の請求、名誉毀損の訴訟などが挙げられます。
トラブルを回避して、働いた分のお給料をしっかり受け取ることができます。
新しい職場探しの事前準備
バックレる時点で、転職サイトに事前に登録だけでもしておきましょう。
次のステップを考えるまで、休む時間も必要になってきます。
登録するだけで「スカウト求人」を自動的にもらえるような、転職サイトに登録しておくと便利です。
学びながら就活できる職業訓練
ハローワークで職業訓練を受けることで、再就職スキルを学びながら次の就職先を探すことができます。
- 飲食を続ける自信がない
- 新しいスキルを学びたい
- 進路を変えてやり直したい
WEB系や事務系など、さまざまな業種の訓練があります。
失業給付を受けながらの訓練受講できる環境です。
収入がゼロの状態でも生活しながら、次の就職先を見つけることができます。
仕事を辞めても、すぐに雇用保険は支給されません。
受給資格決定から2〜3ヶ月は待機期間があるので、この期間は生活を凌がなければいけません。
また、12ヶ月の雇用保険加入が条件になってきます。
厚生労働省:失業保険の給付制限期間について
離職票がなくても、職業訓練の申し込みは可能なので、もし仕事を辞める決意ができているなら、最寄りのハローワークに行って、早めに相談しておきましょう。
離職票を職場から受け取ったら、すぐに失業保険の申請をしに役所にいきましょう。
バックれた際は後先考えず行動するしかなかった心理状態なので、再就職についてゆっくり考える時間が必要です。
新しい技術を身につけてながら、将来の進路を決められるので選択肢の一つとして考えておきましょう。
バックレ後の人員補充対策
お店側にとって、バックレ後の早急な人員補充が最優先事項になるでしょう。
飲食店の求人募集が、スムーズにおこなえるプラットフォームを見ていきます。
- フーズラボ (採用)
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- コストゼロで掲載し放題
- 無料でスカウト求人が送れる
- ミスマッチを防ぐエージェントサポート
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- Live to Business
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- 働き手不足を海外人材で解決
- 在留資格チェックも対応
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バックれる前に考えるべきポイント
お店を辞めるにしても、あるべき辞め方をするのが難しい状況もあるでしょう。
バックレをするにも、店側と自分側の双方にダメージを負うことになります。
少しでもそのダメージを軽減できるように、準備しておく必要があるでしょう。
バックれたあとの生活苦
早まって勢いだけでバックレると、目の前の生活で困ることになりかねません。
バックれたとしても、生活が圧迫されることのストレスにさらされることになります。
バックれた後の生活をイメージして、落ち着くことも大切です。
周囲に気付いてもらう工夫
- 先輩に悩み事を相談する
- 日報に悩み事を記載する
- ストレスチェックで危険判定を出す
先輩に進路について事前に相談しておくことや、同僚に現場の不満について話してみるのも事前の布石の一つです。
またお店によっては業務日報をルーティン化しているところもあるでしょう。
記載事項に自分が悩んでいることをアピールするのも効果が見込めます。
大きな企業の参加であるチェーン店などでは、従業員のストレスチェックを実施している店舗もあります。
チェック項目でネガティブ判定が出そうな選択肢を選ぶことによって、ストレス度が高まってしまっていることをお店側に伝えることができます。
週末のバックレと平日のバックレ
金・土・日曜日は客数が多く、お店としては売り上げが多くなる曜日です。
お店をさばくにもマンパワーを多く使うので、週末でのバックレは店側に与えるダメージが深刻になります。
できれは平日にバックレて、ダメージを最小限にできるように動きましょう。
早めの副収入づくり
バックれて安心していると、収入が一気になくなって、貯金がどんどんなくなっていくことに冷や汗をかくことになります。
事前に副収入を得ておくことで、以下のような事前の対策ができます。
- 貯金の減りを抑えることができる
- 失業給付まで耐え抜くことができる
特別なスキルは必要なく、すぐに数万円程度の収入を作るのであれば、以下のような方法があります。
- ポイ活アプリの利用
- アフィリエイトサイトのセルフバック
- アンケートモニター
アフィリエイトの「セルフバック」とは、紹介するアフィリエイトを、自分自身で申し込むことによって成果報酬を得る仕組みのことです。
ひとまず、以下に登録しておけば、パソコンやスマホで短時間で作業するだけで、数万円の収入になります。
ただし、継続性がないので、バックレた後の応急処置として利用するのが良いでしょう。
最初の登録が少し面倒に感じるかもしれませんが、バックレ後の数ヶ月の収入の足しになると思えば、やっておいた方が後々困ることが少ないです!
無断欠勤によるトラブル
バックレが起こることで、お店だけでなく、従業員自身にもさまざまなトラブルが発生します。
無断欠勤は、お互いにとって望まれるものではありません。
従業員側とお店側の両方に起こるトラブル内容について知っておきましょう。
料理人側が困るトラブル
バックれた料理人側にも、退職手続きを踏まずにお店を辞めたことによる面倒ごとが起こります。
安否確認として、連日に電話が職場から大量にかかってくることになります。
バックれた際に、公的書類をスムーズに発行してくれるお店は少ないでしょう。
退職後の「公的手続き」に支障が出てくることになります。
バックレるとお店から悪評を流されるリスクがあります。
系列店への転職を避ければ、特に心配する必要はないでしょう。
アルバイト側が困るトラブル
今ではアルバイトスタッフの不足で、閉店してしまう飲食店があるほど人手不足が深刻化しています。
バイトスタッフ1名の欠員でさえ、お店側にとっては大きな痛手になります。
安否確認として、連日に電話が職場から大量にかかってくることになります。
バックレて音信不通になることで、給与を振り込まないお店もあります。
飛んだ側も連絡を入れにくく、かえって給料未払いがまかり通りやすい状況になってしまします。
飲食店側が従業員に対して、契約違反に対する損害賠償を請求する可能性もゼロではありません。
店側で発生するトラブル
バックレが起こることによって、お店側としては、人員補充が負担になってきます。
人員の確保は、売り上げや店舗存続に関わる大きな部分です。
スタッフの補充までの大まかな流れは、次のとおりです。
バックレた時点では、お店はまだ従業員が飛んだか判断しかねます。
事故の可能性もあるので確認電話を入れます。
欠員が出てしまった場合、即座に人員補充をしなければ、お店がまわらなくなります。
1人あたりの業務量が増え、労働環境の悪化につながりかねません。
求人を出しても、すぐに人が集まるわけではありません。
求人の採用募集をかけてから、「約1ヶ月」は採用活動にかかる期間の見込みになります。
新しいスタッフの採用方法について頭を抱える店舗も多くなってきています。